忘れがちなしあわせ霊感パパのつぶやき（仮→本）

神ダーリ・・・

ユタなどの霊媒師、ノロなどの儀式人が、巫女となる過程の中で発生する心身の不調のこと




神ダーリになると、心と体のバランスがおかしくなることがあります。

幻聴、幻覚、めまい、吐き気、頭痛、耳鳴り、イライラ、ソワソワ・・・

ありとあらゆる災厄・・・お金の苦しみ、病気の苦しみ、家族内の不和、仕事のつまずき、学業のつまずき・・・。


私も神ダーリしたときは、お金、家庭内、仕事、体、心の苦しみを味わいました。

どこに行っても落ち着かず、家に居ても落ち着かず・・・。

人で混雑している所に行くと、フラフラとめまいや吐き気が起き、聖なる場所へ行くと、幻聴、幻覚、頭痛に体のしびれ。


「なんでこうなる」　「なんで俺が」　「こういうのはお坊さんか、神職の人に」　「ユタの血族でもないのに」　「霊感なんていらない」


今になって思うことがあります。


人が苦しんで、救いを求めてユタや霊能者のところにいらっしゃいます。

「金銭的に苦しくて、幸せになれません」　「病気がちで仕事につけません」　「ユタになる運命だと言われました」　「家庭がうまくいきません」
「仕事が手につきません」　「子供が落ち着きません」　エトセトラ　エトセトラ・・・。


そういった様々な悩みを持つ方々がいらっしゃる時、相手の気持ちを完全に理解するのは難しいです。


例えば、うつ病を発症している方の気持ちを理解しようとしても、ユタ自身もうつ病を経験、克服していなければ完全に気持ちを理解することはできません。

子に先立たれた親の気持ちを理解するとしたら、同様な経験をしていないと完全に理解することは難しいでしょう。

難病で苦しんでいる人の気持ちを理解しようとしても、ユタ自身が難病でない限り、おなじく理解は難しい。

そして、土に埋もれて苦しい思いをしているウタキの神様の気持ちを理解しようとするならば、自身も土の下に埋もれた経験がなければ近いできないですよね。

私にとって神ダーリとは、そういった悩める方々の「苦」を、疑似体験したものであったなぁと、今は感じてます。疑似体験ではなく、実体験もありましたが　苦笑）


相談者さんの苦しみを、少しでも理解できるようになるための「過程」だったんだろうな。

夢で何度も身内の不幸を見せられたりしました。

「うわぁーーーーー」っと言って夢から覚めて、となりでスヤスヤと眠る家族を見て、「あれは夢だったんだな」と安堵し、汗でびっしょり濡れたシャツを何度着替えたことか・・・。


そして、少しずつ歩み始めたとき、歴史や地理、風俗や宗教観、土俗がどれほど大事かを痛感させられました。

今も精進し続けています。休み無しで・・・ですね。



疑似体験・・・私にとっての神ダーリがそれでした。


そして、ある日、それが止まりました。

激しい頭痛やめまいが収まり、今までうらめしく思っていた世間様が、とても愛しく思えました。


神ダーリが収まるとき・・・それは・・・


守護神が誰なのかを悟った時だと思ってます。


守護神とは・・・


それは、先祖のうちの一人だったり、埋もれたウタキの神様だったり、既存のウタキの神様だったり、森羅万象をつかさどる何か？だったり。


ただひとつだけ、私が確信していることがあります。


どんなに素晴らしい作法、儀礼、知識を備えていたとしても、礼節、思いやり、やさしさを欠いてしまっていてはダメだろうと。

丸く、温かく、度胸と度量と努力のない人に、「人助け」なんて無理だろうと。



どんなに優れたユタが師匠になってくれたとしても、自分自身の心の持ち方、生き方、考え方が備わっていないとダメなんだろうな・・・と。

コンパスは方向は教えてくれるが、

川や谷の避け方は教えてくれない。


コンパスばかり見ていると川や谷に落ちてしまう。

自分で考えて判断しなければ。

そして、大事な事は皆が知っている。


惜しいことに、それを行動に移せないだけ。


一度に全てをクリアするのではなく、じっくりと　ゆっくりと。

慌てず　さわがず　しかし確実に。



世の中では、「こうやったら幸せになれる」というふれこみでのノウハウがもてはやされていますが、幸せの感情は、人それぞれ違います。


みんな違っていてみんな良いんです。


それを、「あれは違う」　「これが正解」　「横にならえ」といった思い込みは「洗脳」と一緒。



みんな違っていてみんないい。


だからこそ、誰でも「先生」であって、だれでも「生徒」になれます。


問題は、人の生きる「軸」をどうやって構築するか。


私は、軸を「徳」としています。



徳を積むことで霊障を抑え、霊力を上げていけると考えてます。

神様への徳積みではなく、世間様への徳積みを優先しています。


世間様への徳積みは、争いを抑え、受容されているものに感謝し、愛を分け与えるものだと思ってます。

いつも美味しいご飯を食べられているのは誰のおかげでしょうか？

キレイな服を着られるのは誰のおかげでしょうか？


たとえお金があったとしても、それらを作ってくださっている人がいなければ手に入りませんよ。

だから「世間」ではなく、「世間様」というんです・・・BY　小野田寛郎

神ダーリは苦しいです。

なんでそんなに苦しいか。





あらゆる苦難を疑似体験し、依頼者さんの心に寄り添えるようにだと・・・・私は思ってます。