家庭によっても違う? お供物やヒヌカン儀礼

パパヒガ

2017年10月13日 00:30


皆さまこんばんは。

比嘉でございます。





上の画像・・・

沖縄の皆様ならご存知ですね・・・。

そうです、シーミーなどで使う重箱料理ですね。別名「ウサンミ」


基本的な具として、天ぷらやかまぼこ。ごぼうに昆布に三枚肉。

豆腐の厚揚げにこんにゃく。カステラかもぼこ・・・などなど。


そんなウサンミですが、地方により家庭(家系)により、その中身や備え方にいろいろと違いがあります。

ですので、「嫁」として他の集落や地方から嫁いできた女性からしたら、「なんじゃこれは!」ということもしばしばありますよ。

「これでいいのかな・・・合ってるのかな?」


この疑問が、のちに大きな嫁姑問題を引き起こしたり、小姑との対立を引き起こしたり・・・。

それはもう取り返しのつかないような大喧嘩に発展することも・・・なのでございます。

実は私の直系の家系では、重箱を使わないこともあるんですね。

他の集落からしてみれば・・・


「なーーーんじゃこりゃーーー」






また、ヒヌカンにしてもかなりの違いがありますよ。


旧暦の一日と十五日のウガンにおいて、「ウブク」という供物を使うのですが、

白米を使うところもあれば、赤飯を使うところもある。

また、ウチャヌクを追加するところ。果物やお菓子を備えるところなど、バリエーション豊富です。


近年になって、沖縄県内の出版会社である「ボーダーインク」さんから発売された「ウガンハンドブック」のおかげさまを持ちまして、


だいぶ統一されてきたように思います。


しかしながら、「あの本のやり方ではダメだ」「ウチはウチ」「他はほか」といって、自身の家系の風習をかたくなに守るところもあります。

何が間違っていて、何が当たっているのか・・・。


それに対しての質問をよく受けますが、私はこう答えています。

「親御さんのやり方、家系のやり方でやってごらんなさい」・・・と。


「形」から入るのも良いですが、大事なのは心です。


白米でも赤飯でも・・・・しいて言えば、トーストでも構いません。


心なくして良きウガンは無理です。


皆様の家に伝わる風習は、「伝統」です。統一された宗教儀礼であれば、どのうちでも同じようになります。


宗教というものではなく、先祖供養という風習であるといことをしっかりと理解、把握し、

他者のやり方に対して「足りない」とか「間違っている」というのはあまりよろしくないでしょう。



今日の面談での一言。


「自身の母親を誇りに思いなさい。」


「あなたをここまでしっかりと育て上げ、死の間際までいつも「応援」してくれた母親を愚弄する人に心はない.



毎日、毎日、心で母親に伝えてあげてくださいと依頼者にお伝えしいたしました。


お母さん。いつも応援してくれて・・・


ありがとう!




パパ比嘉でした。





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