秘密・・・この投稿は「ひとりごと」ですのでね・・・「死ぬ前に伝えたいこと あるおじいちゃんの後悔パート2

パパヒガ

2018年05月09日 13:53

皆様こんにちは。パパ比嘉です。

本日は・・・前回の記事↓の続きです。

2018/01/20
皆様こんにちは。パパ比嘉です。今日の投稿はす~べ~て・・・「独り言」小説でございます。これが実際なのか空想なのか、そこは問答無用でございます。まずはお茶を一杯1月4日より2018年の鑑定スタートいたしました。現在、一日に二件限りの予約とさせていただいております。ご予約は→siawas…



まずは、ミルクティーを一杯!




~死ぬ前に伝えたいこと あるおじいちゃんの後悔~

その人は、静かに語りだしました・・・。



霊能者は老人の目を真正面から見据えて話し続けました。

ひとつの国を人間に置き換えて未来予測をすることは初めてのことでしたが、その話の最中、顔をしかめる老人の顔には、苦悩と焦燥が常に見え隠れしていました。

これは言葉に出して良いものかと躊躇することも多々あったのですが、ご遠慮なく話してくださいという老人の言葉に促され、霊能者はとめどなく口を動かしていったのです。

一通り話し終え、やがて老人はゆっくりと、話す言葉を選びながらゆっくりと語り始めました。

「まずは今までの国の経緯と今後についてですが、これはあなたが見聞きしてきたことと、あなたの特別な力がベースとなっていると思います。ですので、特にこれが霊能力の力であると頭から信じることは出来ません。これはご容赦願いたい。
私はいままで長く生きてきて、たくさんの苦難を味わってきました。『騙し・騙され」の世界の中で数十年です。政治家というものは、表では天使の顔をしているものの、裏では巧みな策略を行使します。相手をコントロールし、自身の立場の確保に一生懸命だったり、理念を通すため、手を汚すことも少なくありません。

その世界で生きていくということは、頭から人を信じないということが大事だったのです」

その言葉を聞いた霊能者は、その老人を恐れることよりも、誠実な方であると強く感じていました。

「その言葉を頂いて嬉しいです。私も中学、高校と歴史を学んでおりました。そのことが頭に浮かびあがりながらお話ししていたことは間違いありません。まるで歴史の論述試験を受けている感覚と言っても良いと思いました。
ただ・・・話の中で、『これは国としての考えなのか、それとも違うのか』という部分がありました。
さしつかえなかえれば、そのことについてお話しいただけませんか。」


老人はすこし間をおいて、窓の外の風景をじっとみながら考え、その後ゆっくりと語りだしました。
しかし、老人の口から最初に出た言葉は衝撃的な一言から始まります。











「私たちはひょっとして・・・神という存在を自らの手で殺してしまったのかもしれないですね」







この一言を聞いた霊能者は、とある哲学者の言葉を思い出しました。そして同時に、自身の心の中にある大きな影の部分、イヤ、その影をわざと見ないようにしていた自分に気づき、その先の話を聞くべきかどうか迷いました。
でも、そんな躊躇におかまいなしに老人は言葉を続けました。





「今の私たちは生命力を奪われつつあります。」

「自ら考え、行動して結果を得て、そこから改善の方法をまた考えて解決の道を進むという昔の人間たちがやってきたことを、ネットワークの拡大によっていとも簡単に手に入るようになってしまったことで、とてつもない便利さを手に入れました。」

「人と言うのは生ものです。太陽の光を浴びて肌の表面がジリジリする感覚を得たり、熟した果実を口にほおばって、あふれ出す果汁を下で感じたり、他者との口論で胸のあたりがギュっと締め付けられるような感覚を得ます。昔の人たちが「なぜ」そういう感覚を得るのかという疑問がわいたとしても、科学の発達していなかった当時において、それは太陽の神の力であると考えたり、神からの恵みであると感謝したり、神の律法(決めごと・法則)に反したからであると考えたものです。」

「そこにあるのは、実体験から出てくる結果であり、そこに恐れや感動を得ることで成長していきます。見えないものへのしっかりとした怖れと感謝がありました。」

「しかし、私たち人間はそこから進化した。見えないものを見えるものに変化・転換させました。」

存在していないものを存在していると仮定し、それを信じる力を獲得しました。」

「個人レベルではなく、個々が集まって集団となり、その存在していないものを存在するという仮定を巨大にしてきました。」

「例えば、海に近い集落に住む人が海で得た魚を、山に住む人々が得た野菜やイモと交換をする物々交換が、それ自体は何も人間の血肉にはならないお金という概念を、丸い石やキレイな貝殻を代替品として作り出し、それを貨幣と名付け、魚やイモと交換することを始めました。」


「存在していないものを存在していると仮定する力=ウソを信じる力と言い換えても良いかもしれません。」


「しかしそれは同時に、神などの偉大なるモノを信じ、怖れ、神の決め事に反することなく生きていくという規範・規律をも強固にすることが出来ました。」


「天動説(太陽が地球の回りを回っている。地球が中心である)という考え方が科学者や宗教者が唱えた説として主流だった時代、コペルニクスはその逆を行く説(地動説)を提唱し、当時の天文学界や宗教界から大避難をあびましたが、今ではその説が当たり前になっています。これは、科学の勝利といっていいと思います。これが何を意味するか?」



「科学が神を超えたと言えるのではないかと思います。」



「現代、神の怖れや怒りとして考えられていた干ばつ、大雨、洪水、地震等は、科学の力によって詳細になってきております。」

「農耕を始めた人類が農薬を使い始めてからというもの、天候や病原菌に左右されにくくなり、神の恵みと言う感覚から遠ざかっているという気がします。」

「また、医学の発展は顕著です。悪霊の仕業ではなく、ウィルスや菌の影響であるという証明がなされ、それどころか、遺伝子研究の発達で神の領域ともいえる分野まで発達しています。」


「そして、私たち人間の心まで科学で解明しようとされております。心理学という学びを批判しているわけではありません。宗教観を否定しているいうことでもありません。」


「現代は、私たちの心の解明・・・というより支配をしようとしてきています。」


「幸せと感じるのはどのような条件がそろうことで感じるのか?」

「不幸という感情が発生する条件とは何か?」


「さて、私は話の冒頭で、ネットワークの拡大と言いましたよね。そしてそれが生命力を奪うとも・・・」




「私の国でもコンピューターシステムの導入で、国の運営がスムーズのなりました。国の運営、国を支えるたくさんの組織体の運営・情報共有・意見統合、その組織を形成する個人の情報、能力、そして家族形態や資産状態までネットワークでわかるようになりました。」


「正確に、誠実に、そして的確にその情報やシステムを稼働させることが出来たらば、それは単なる道具として扱えばよかったのです。」

「初めて二足歩行をした猿人が、手を使えるようになって、石器やこん棒という道具で生活や狩猟を楽にしたように、ネットワークも単なる道具とすればよかったのです。」


「ですがそのネットワークは、存在していないものを存在しているという仮定でしかならず、そこにもしも、秘匿・洗脳・盲信というものが入り込めば、人が故意の意思をもってその情報を組み入れてしまったら、それを知らない人間は『ウソをホンモノ』として扱ってしまいます。」









「データの蓄積が生み出したのは、人間がそもそも持っていた未知の世界へ踏み出す力を失わせました。」


「データの拡大は世界中に広まり、強いものが正解だという概念を作り上げました。」


「やがて人類は、そのデータという新しい『神』を生み出し、その神を使いこなし始めています。」



「データ『神』といえど、古来から存在する『神』と同等に成長・拡大をこれから続けていくと確信しています。」



「その『新たる神』は、きっと私たち人間を、古代の神が人間にしたように、怖れさせ、ひれ伏すことを強いるだろうと思っています。」




「しかもその『新たなる神』は、非の打ちどころのない知性と律法を身につけていて、我々の思考を上回る計算力と正確さを持ち、曖昧さのない完璧を道具にしていくでしょうね。」




「ただしそれが、正解である。真実であるということの定義は難しいでしょうが・・・。」








「私は今にして後悔しています。もっともっと人間を育てていくべきだったと・・・。」




「もっともっと、隣人を愛していくべきだったと・・・。」





「もっと、『今そこにあるモノ』・・・人の体の温かさ、心の動き、そして、その瞬間瞬間の『生きがい感』を育てるべきだったと。」





「生きがい感・・・生きているという実感。自分が存在する理由・意味を探る事、存在を助けてくれる様々なモノたちに気づくこと。」





「国という大きな単位を生育して拡大し、安心を提供するのに必要なのは、目の前にいる一人を信じること。その人は『出来る』と信じることだった。」






「私はきっと、人は『出来る力を持つ有限な存在である』ということを心から信じ切ることが出来なかったんだと思います。」





「来世に生まれ変わることが出来たなら、私は信じる力をもちつづける人になりたいと思っています。」





一通り話し終えた老人は、ニコリとほほ笑んで席を立ち、テラスに出てタバコに火をつけていました。

霊能者はその姿を見ながら、老人が話し始める前の、自身の心の中に存在していた影の部分について、具体的な言葉と感情がハッキリと浮かび上がってきていることを確信しはじめていました。

しかしそれは、霊能者自身の存在意義を失することにもなりかねない事でもありました。


「神は・・死んだ。人間が自らの手で葬った。」



霊能者は今まで、神の世界(あの世の世界)と現世界(この世の世界は)超絶な調和(バランス)ですべてが運行していると考えていました。

しかしそれを違うのかもしれないと思い始めていたのです。

人間が歩くためには、左足と右足の両方が同じ力で進むことで歩けると思われていましたが、実は軸となる足があり、それをベースにして前進する力(地面をけって進む力)が瞬時に入れ替わって歩行していることに気づきました。


つまり、完全な調和であると思われた歩行には、軸足が地面にたちつつも少しずつ傾き、やがて軸足ではない反対側の足が地面についた瞬間に地面を蹴ることで前に進むわけです。この事実に気づいて二足歩行をするロボットが開発されてきているのです。



神と人間という存在も同様であると考えたとき、神の力を土台にしつつもそれだけを力とするのではなく、土台にしていながらも人間自身が自分の足で前進し、それがまた瞬時に軸足となる。軸足となった人間が、今度は神の前進を促す。



老人の最後の言葉である「人間を信じる力」という言葉に、霊能者は暗いトンネルの先にあるかすかな灯りのような・・・。


心の中に隠れていた影の中に、宇宙創造の初めであるビッグバンの起こる瞬間のまばゆい光がきらめいたように感じました。




タバコを吸い終えた老人は、ふたたび席に戻り、一杯の水を飲みほして霊能者に言いました。






「なんだか疲れました。でも、心の中にあった秘め事・・・というか重荷を下ろせたような感じです。勝手ですがね。」



「私はきっと、あなた達のような役割を持った人間たちが、これからの世界に、社会に問題提起をしていって欲しいと思っているのかもしれません。」



「言葉を選ばずにいうと、社会的な地位を持つ人間が今話したような課題を社会に提起した時、彼らはお金や地位を失う危険を持つでしょう。
だからおそらく、知っていても、感じていても口に出して言うことはないでしょう。」


「でも、あなたたちは少なくともそういう社会的地位が確立出来てはいない。言い換えれば、失うものはそれほどないとも言える。」


「だから、感じたことや信じたことを堂々と口に出し、批判や中傷を受けたとしても、さほど失うものはないだろう。」






「でもひょっとして、そのあなた方の口から出た言葉が人々の心を動かし、生命力の増加を促し、他の人間たちが共感して同意し、理性と知性と道徳観に裏打ちされた信頼を獲得できたとしたら、人はもっと元気で幸せに生きていける社会を作り出せるかもしれない。」



「私はあなたを調べ、あなたという人物に合って話してみて、そして確信したからお話しをしました。」



「あなたはおそらくたくさんの苦難に合うことでしょうね。エポックメイキング(革新的・画期的)な思考を持っているあなたは、今までの事柄を正しいと信じている人たちから多くの避難を浴びるかもしれません。打ちのめされ罵倒され、泥沼を這いつくばるような人生になるかもしれません。」



「ですが、今の社会構造、資本主義社会の生み出した貧富の差の打倒。現在に生きがいや幸せを見つけにくいひとたちの希望の灯り。」



「あなた達の崇拝する『神・もしくは神と位置付ける偉大な存在』・・・存在していないものを存在していると仮定する偉大な存在を明らかにする(信用に足る)知性や倫理観を、個々の幸せ、その集団組織の幸せ、集団組織の集合体となる国家の幸せ、そして、国家の集まる大きな集合体に拡大していけば、私の生まれ変わる来世でそれを見ることが出来たなら、私は嬉しいです。」




そこまで聞いて霊能者は老人の言葉を遮り、こう言いました。



「もしも、私が、私たち霊能者が崇拝している『神』という存在が実のところ『悪神』で、誤りを私に提示し、それを真実だと私が確信して回りに拡散してしまったら。」



「それが基になり、人間の進む道が誤った方向に向かって破滅を促すとしたら?」




「ハハハ、それはどうかな・・・まず『悪神』というモノが存在するとしたら、そこには『善神』という存在も認知されるのではないでしょうか?」


「そしてそれも精巧に決められたバランスをもって存在していると思いませんか。つまり、『悪神』&『善神』という一対の存在です。」


「人間は『争う』ということで発展してきました。これは良くも悪くもです。ですが、『悪』一辺倒だったり、『善』一辺倒であったりしたことは、人類の歴史の中であり得ません。それらは必ず交互に現れ、微妙で繊細なバランスを保ってきています。もしもその『争い』がなくなったとき、人間の歴史は終わっていると思います、これは人間自身の本能ですからね。」


「少なくとも、私があなたについて調べたとき、私はあなたに『善悪の両神』が存在している思いました。


「良いことばかりを口にしない。しっかりと悪口もたたく、やんちゃな霊能者だと思っています。そして、これから様々な学びを重ねていくことで、人を幸せにしていく。人間をあるべき方向へ導く人柱になると思っています。」








「切磋琢磨してこれからも頑張ってください。」










帰りの車の中で霊能者は眉間にしわを寄せて考え込んでいました。




「・・・・人柱・・・なのか私は・・・。」




「あの老人・・・・、霊能者だな・・・きっと。」




「人柱」という言葉がずっと頭をめぐっていたが、未知の未来を案ずるより、週末の支払いに気が滅入る霊能者でありました。





終わり








平日(月から土)午前9時から午後4時まで鑑定面談やってます。
(日曜日時間外出張での面談 要相談)
現在、一日に二件限り(午前・午後)の予約とさせていただいております。
新年度からは詳細鑑定のみを検討しています。
私の性格上、時間や制約付きでお伝えしたいことを途中で切るのは出来ません。不器用ですみません。

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