呪ってやる・・・子々孫々まで・・・

パパヒガ

2013年11月09日 01:01

「あいえーなー・・・、あんたから8代くらい前の先祖が苦しんでいるさー。この人救い上げないとアンタたちに悪いことが起きるよー」

ユタさんにそう言われた依頼主のTさん。

こりゃイカンということで、さっそくユタさんにお願いして「ウガン」をしたそうな。
かかった金額は5万円。

さぁ、これで大丈夫・・・。安心安心・・・。


それで、日常生活になんら変わりは無く、誰もケガをすることも無く、依頼主さんの生活も変化なく、めでたしめでたし・・・って、オーーーイ。


Tさんがユタさんのところにハンジ(判示:いわゆる霊視鑑定のことですね)をしに行こうと思ったのは、Tさんの息子さんのことであったそうな。

高校を卒業し、大学に入学することになったTさんの息子さん。

引越し先の地運(引っ越す部屋の家相)がいいかどうかのハンジを聞きに行ったのですね。

「さて、それで息子さんの引っ越す部屋の家相についてはどうだったんですか?」

「えーっと、どうだったかなぁ・・・。」とTさん。


それで息子さんはどうなってるんですか?

「別になんの問題もないですね」



こういうハンジとウガン(拝み)の事例は、県内あちこちで聞きます。

11代前の先祖が苦しんでいる。いますぐウガンしないと呪われる。3代前の先祖で事故死している人がいる。あの世にいけず、いまだ事故現場でさまよっている。あなたの家のトートーメー(沖縄風位牌 イフェーとも言う)には問題があるから、位牌を親戚に分けて持たさないと家相が悪くなる。先の戦争で亡くなった先祖がいる。その先祖は南方でなくなっているからお墓にはお骨がない。お骨が無いから魂もない。ウガンして南方から魂を沖縄に呼び戻さないといけない・・・。


ユタさんに関わることで一番多いのがコレです。

先祖事


ご先祖が苦しんでいるから、生きている私達が供養しないといけない。供養しなかったら子孫が呪われる。


「ウガンしないと死ぬよ」 「大怪我するよ」 「事故に遭うよ」 「大きい病気になるよ」


こういう世界に入りたてで、ユタさんの言うことを100パーセント信じ込んでいた頃。ご先祖様って「恐い」んだな・・・と思ってました。


だけど、修行を続け、霊感に磨きがかかり始めたころ、大きな「問い」が我が師匠「百太郎先生」から出題されましたのよ。


「お前が死んだ後、お前は自分の子を守るか?それとも頼るか?」


自分の子は・・・守るな・・・俺なら・・・。


「では、死んだお前がなんらかのことで苦しんでいたら、お前は子を頼るか?」


頼るかもしれないね、そうなったらば・・・


「馬鹿者」


「お前が苦しんでいたらだな、お前の親(故人ではあるが)が助けてくれるわ。」


なるほど・・・では、オヤジ(まだ元気で生きており、今夜もまだ飲み会から帰ってきてないが故人と仮定して)が苦しんでいたら・・・「祖父母」(やはり故人)が助ける。では祖父母が苦しんでいたら・・・「曽祖父母」(まちがいなく故人)が助ける。


これが「命の連鎖」ですよ。


先祖は絶対に、子孫を呪わない。ケガさせたり、不幸にはしない。


ただ、以下のような場合はある。

子孫が困っている。それは商売がうまくいっていなかったり、家庭内の不和であったりする。
それを見守っている先祖はこう思う。

「頑張れーー。頑張れーーーーー。」
「負けるなーーー、気合だーーー。負けんなーーー。」

先祖は子孫を応援する。なんとかして助けようと必死になる。

その想いをなんとなく、またはヒシヒシと感じ取る子孫は「焦る」。
焦るとうまくいかない。どつぼにはまる。


ここでユタさんや霊能者が登場。

良いユタさんなら、こう言うハズ。「先祖様は応援しているよ。うまく行く方法を考えてみよう。」

悪いユタさんは(現状、ほとんどのユタさんがこうなっちゃってるように感じますが)こう言う。「先祖が怒ってる。ウガンしよう」


最後にもう一度言います。


血の交わりは水よりも濃い。

ご先祖はいつだって子孫を見守ってます。

先祖供養とは、苦しがっている先祖を慰めて助けるという意味ではありません。

いつも見守ってくれて「ありがとうございます」、と感謝する儀礼です。


感謝、感謝 感謝ですよ・・・ご先祖さん。俺頑張るよ。いい道筋を教えてくれよな!


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