ウタキや拝所でのマナー
沖縄には無数の拝所がありますよね。
自然の神を祀ったところ。(井戸神 龍宮神 受水走水など)。名士のお墓(根屋)。お通し(ミーグスク 泡瀬ビジュル)。神の社(シルミチュー アマミチューなど)。お寺(だるま寺 金武観音堂 奥武観音堂 屋部寺など)。
私が調べた結果。おおよそ1000箇所ほどもあります。それにグスク(城跡)も加えたら更に増えます。おまけに地域のヒヌカンなども加えると、もう大変。地域のウブガー、カーシンなど、もうそれこそ星の数。
その中から、依頼者に適した拝所を選ぶのは至難の業。
しかも、開発によって、もともとあった場所から移動されていた場合。
ヌジファ(魂除き)をしてなければ、たとえどんなにキレイで豪華なお社を作っても、本体はもとの場所にいます。
「えーっ、ウンチケーしてぃとぅらさらんなー」
「キレイに移し替えしてくれないか」という意味です。
こういうふうに声かけするウタキの神様は、強い力を持っている場合が多いです。
朽ち果てた井戸や、戦争によって崩されたり、米軍基地の中にあるようなウタキの「願い」はなかなか叶えられるもんじゃありません。
運よく、「北谷長老」などの米軍がも認める有名拝所なら、許可を頂いて拝みすることも可能ですが(地域自治会の賛同が必要)、小さなウタキはもう整地されており、跡形さえありませんよ。
そういう、恵まれない拝所もあるということを念頭において読んでください。
ウタキにはゴミを置いていかない。ウガンに使った線香やウチカビ、シルカビはウガンが終わればただのモノ。キチント持ち帰って捨てましょう。
お米をまいた場合、出来るだけ拾って捨てましょう。
たまに「これはスズメとか、ハトが食べるから置いていきなさい」といかにも動物を慈しむような言い方をする人もいますが、はっきり言って言語道断です。
神様のお社は「エサ場」では決してありません。また、エサを食べればおなかが膨れ、やがてウン●をします。
神様のお社は「動物のトイレではありません。
また、ウガンに使ったウサンミ(お重箱セット)の食べ残し(ウチジヘーシーの際につまんだりしたモノ)もポイしないで下さい。
ハエがぶーんぶーん飛んできて、最悪です。
ウタキで拝みをするならば、やはり靴を脱いで正座しましょう。
ウンコ座りは最悪です。
ウガンサーにお願いです。
人のビンシーやウサンミ、香分を「がん見」するのはやめましょう。更に首をかしげたりしたらもう最悪です。
最後のお願いです。
ウタキや拝所は神の領域です。
そこにいる人々は、神様に導かれた人々です。
神様にのみ挨拶するのではなく、人間対人間の挨拶も忘れないで下さい。
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