緑色のアイツで幽霊撃退!?

パパヒガ

2017年12月06日 01:14



「祖母の家に住み始めたら、体調が悪くなって・・・」


亡くなった祖母の家に引っ越した娘さんご夫婦。

築年数は古かったのですが、まだまだ住めるということで引っ越したのですね。

庭もあり、しっかりとした作り。


異変は引っ越してすぐに発生したとのことでした。


頭痛や吐き気、悪寒などの身体的不調が娘さんに起こり始めるわけです。

ご主人には全くそういったことはなく、寧ろ楽しく暮らせていたのです。

当初、環境が変わったからだろうということでしばらく過ごしていたそうですが、症状は変わらず・・・

病院に行っても異常なし。

次の展開として沖縄らしく、ユタさん(霊能者)に相談。

そのユタさんは「これといって問題はナシ」という判断をしたそうです。(なんてすばらしいユタさんなんだ!)

続いて別のユタさんを捜し歩いて家を見てもらった結果、近隣のウタキ(拝所)への挨拶をやっていないからとか、

先祖供養が不足しているから先祖供養の拝みを入れなければもっと悪くなるとの判断が出たそうで。

そこで拝みをやるわけです。

しかし、症状はやはり変わらず・・・。

そんなこんなで私のところへ。

問題の家へ訪問してあちこち見させていただいたところ、やはり「霊的」な課題は見当たらない。

しかし、住人には原因不明の異常が出ている・・・。

さてどうしたものか・・・と頭を抱えていたらば・・・



「お前・・・わかるだろ!」



・・・という百太郎のお言葉!

イヤイヤ、わからないから教えてくれと訴えるも、百太郎はそれ以上言わない。ただニコニコしているだーけー。


小一時間悩んだ結果、なぜかふと頭に・・・


「分電盤」・・・という文字が浮かぶのです。


もしや・・・


第二種電気工事士の国家資格を持つわたくし「パパ比嘉」!


さっそくその家の分電盤をチェーーーック!


すると・・・


そこにある「ハズ」のモノが・・・・


無い!


その分電盤はかなり古く、しかも、資格者が工事したとは思えないシロモノ。


それでも、アレが無い。


これじゃあ「漏電」したときに火事になる恐れがある!


「アース」が無いので漏電ブレーカーも無い。


そこで、家主さんに相談。


頭痛や吐き気の原因はまだつかめないが、この電気工事の状態だと漏電火災の危険が高いので、分電盤設置とアース工事をしたほうが良いと提案。

もちろん工事は私が・・・・やらずに、先輩の電気工事士に依頼。

私も出来ることは出来るのですが、道具も部品もすぐにあるわけではなく、業者にまかせて明日にでも工事した方が良いと判断したのです。

工事は翌日の午前に終わり、無事に漏電火災のリスクを低減しました。

しかしやはり、住人の不調の原因はつかめないまま・・・。


それから数日後、ご依頼の住人から電話がありまして・・・。


「頭痛や吐き気が軽くなってきた。」


・・・という報告。


なんでじゃーーー!


それからまた数日して、「完全に調子が戻った」という連絡。


なにが原因だったのか・・・


ひょっとして「漏電火災」を心配した先祖が住人に教えていたのか・・・。

もしそうなら、最初のユタさんが感じ取れていたハズ・・・。

私もそれは感じなかったし・・・。


なぜに電気工事で霊現象?が消失したのかを調べまくりましたところ。


どうやら「コレかも」という原因を発見。


原因はおそらく「電場」。


古い家、冬、引っ越し後にたくさんの電気機器を購入し使用していた。


電圧の低い日本ではそれほど重要視されない「アース工事」








重要視されないとはいえ、規則では住宅にはアース工事をして、家の中の電気線に発生する漏電を防がなければなりません。

でも、違法建築住宅にはけっこうあります手抜き工事。

余った電気を地中に流す工事を「アース接地工事」だったっけな・・・そう言います。(たぶん)

それをやらないと、住宅に張り巡らされた電線。および、コンセントに繋がれている電気機器に「余った電気」が貯留していきます。

冬は静電気も起きやすく、電気があちこちにたまっちゃうのです。

こういう状態になると、人体の表面に「電場」が影響し、身体の不調が起きることがあるのです。


おそらく、その家の霊現象?と思われたのは「電現象」だったのだと思います。


緑色のアース線が、その家の住人を復活させたわけです。


ただね・・・


この記事の最初の画像・・・

「家鳴り」という妖怪の画像・・・

「家鳴り」・・・ラップ音みたいなヤツが家のあちこちで鳴る現象。きしむ音とかもある。


「家鳴り」はけっこうあったんですよね・・・。

居たのかしら・・・?



「妖怪 家鳴り」


それではみなさまおやすみなさい。


良い夢を・・・





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