ただひたすら座るなり

パパヒガ

2013年11月21日 00:04

座ったぞ。瞑想したぞ・・・・、さぁ、幸せになるんだろ!



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私がカミダーリしてからの数年間。

あらゆる宗教関係者とコンタクトしたもんです。

仕事の合間をぬって、お寺へ出かけたり、宮司さんを捉まえたり、神父さん、牧師さん・・・。

もう手当たり次第ですよね。もちろんユタさんにもね。


中でも、禅宗のお坊さんのお話は楽しかった。

「ただひたすら座るなり」。座禅ですね。


禅宗のお寺さんは、毎週日曜日に「座禅会」を開いているところが多いですね。

朝の8時から一時間近く座禅して瞑想する。

ほんで、それが終わったらば、お坊さんを囲んで茶話会。


たまにね、「座禅したけど儲からない」とか、「座禅したけど結婚できない」とか、座禅したからご利益欲しいみたいなことを言ってくる人がいるらしんんですよ。


仏教ってね、「南無阿弥陀仏」の他力本願を主とする宗派と、「禅」を主とする自力本願の宗派がありますの。(他にもあります)

「南無阿弥陀仏」ってね、「全て阿弥陀様におまかせします」って意味らしくてね、万人がこれを唱えることによって救われるという考え方なんですよ。
この宗派が出来たとき、「マジか」「こんなオレでも成仏できるんか」「これなら死んでも恐くねぇ」ってなことで世間に受け入れられて大流行したんですね。

それに対して禅宗は、自らの心を清らかにし、自らの力(あるがまま 無為自然)によって成就するという考え方らしい。

これって、同じ仏教でもだいぶ違いますよね。


話を元に戻しますけど、その朝の座禅会で初めての方がいらっしゃると、お坊さんは緊張するらしい。

座禅すればご利益があると思ってる人がいーーーっぱいいるらしいから。


これね・・・「欲しい」「欲しい」ってもう、そんな雑念がさ、座禅してる最中からバリバリ意識してるわけですよ。

座禅ってね、「欲しい」を出来るだけ無くすってのが大事なわけだ。(おそらくそうだった)

今の自分、あるがままの自分を受け入れて、そしてその上で、自分には何ができると内省するの。

今ココから自分は何が出来るか・・・・ってね。


人の行動や思考は、意識してることよりも、無意識の中にある感情で動かされてることが多いんです。

その「無意識」とはどんなモノなのか。これを認識すんのが難しい。

だって、無意識の思いをね、意識的に引き出そうとしてること自体がもう「意識的」なのです。

難しい言い回しでごめんなさい。


例えば、ダイエットしたいって思ってる人がいて、出来るだけ食べないようにしようと頑張ります。

食べないっていうのは意識的行動なんですが、もともと「食べたい」って意識が無けりゃ「食べなくても」平気なんです。

「食べない」って思ってるということは「食べたい」っていう意識を妨げる行為なのですね。

じゃぁなぜ「食べたい」のか・・・・、それは「楽」だからなんです。楽しいからなんですよ。

それに対し「食べない」ってのは「苦しい」こと。


私たちはわざわざ「苦しい」ことなんてしたくない。「楽」したいって思ってる。


わかりますか?


意識的行動は「苦しみ」を生み出し、無意識的行動は「楽だ」ということから始まるモノなんです。

ダイエットにおいて「食べることは 楽」、「食べないことは 苦」なんですよ。


座禅ってのは、無視息的行動や思考をね、意識レベルに引っ張り出す高度なテクニック技なんです。

つまり、あるがままで最幸って考え方。


生きてるだけで有難い。 家族がいるって有難いってね。


そんな当たり前に合った目の前のモノが新鮮にうつるフィットネス運動なんですって。


この話聞いたときは面白かったなぁ・・・。


「当たり前が幸せなんだ」ってね。


これ話すと、まるで「南無阿弥陀仏」を批判してるように聞こえますけど、これも面白いんです。


「自分は常に仏様に見守られている」「ダイジョーブ」って感覚が芽生えると、それはあがて「安心」と「自身」に繋がってきます。


その二つがそろうと最強。「よーし、オレは一人じゃない 頑張ったたるでーーー」ってなもんで、生き生きし始める。


これってものすごく大事。


自分の存在を否定されれば、人は奈落の底に落ちますが、自分の存在を肯定されれば、人は無限大の力を発揮します。


どっちの考え方も面白いと思いますよ。

どっちが正しくて、どっちが正しくないっていう議論はナンセンス。

どっちも正しいってしか言えないっすよ。


ただね・・・やっぱ大変ですよ・・・「ただひたすら座る也」

「起きて半畳、寝て一畳」 

そんだけあれば人は生きていけるよという禅の想いは、現代の飽食の時代にメスを入れる考え方になるやもしれない。






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