「お前・・・やりすぎ、飲みすぎ、もう帰れ!」
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先日、とある隠れ家的居酒屋さんで遭遇したちょっとトラブル。
そこは、隠れ家のような居酒屋さん。
こじんまりした店ではありますが、どこかほのぼのとしていました。
店内には、外国人の方がお1人いらしてました。
店の店長さんとその外国人の方は顔見知りなようです。
私は、知人と3人でお酒とおつまみをいただいてました。
その外国人さんともいつのまにかお酒を酌み交わし、会話を楽しみました。
店長さんが私たち「初来店者」のために、新鮮なお魚を「御造り」にして持ってきてくださったときのことです。
外国人さんと楽しく会話していた私たち。
「魚の目は食べられるか?」という彼の質問に、「私は食べない」と答えました。
彼は魚の目が大好きなようです。おもむろにその「御造り」にあった魚の頭の目(生)を食べようとして御造りを乱してしまったときのこと。
「オイ、〇〇・・・・ちょっとおいで」
店長さんは、彼を台所に呼びます。そして・・・
「お前、バカじゃないか。せっかくお客さんのためにさ、キレイに御造りだしたのに、お前は何か、メチャメチャにしてから。」
「今日はもう帰れ! お前、飲みすぎ。帰れ!」
自分のしたことに「ハッと」してひたすら店長に謝る彼。店長はゆるさない。「とにかく帰れ」
「お客さん、本当にすみません。」
彼を叱りながら我々にそう伝えます。
彼の顔は青ざめていましたね・・・。
やがて、「すみませんでした。飲みすぎました。今日は帰ります。ありがとうございました。おやすみなさい」と言って帰って行きました。
彼は40歳代。店長はもうちょい年上。
大人になると、私たちはあまり「叱られない」「怒られない」。
これは「大人」だから・・・ではなく、波風を立てたくないからだ。
しかし店長さんは、店の雰囲気が悪くなるのを承知で彼を叱った。
何故かふと・・・・少年時代のお盆。親戚一同があつまる家で、怒られるいとこ・・・。
そんな感覚が湧き起こります。
私はですよ・・・・なんだか懐かしい気分になったんです。
そして、店のお客さんに・・・
「学校を卒業し、成人になり・・・。社会の出て長くなると、誰も叱ってくれないし、導いてもくれない。自分の努力あるのみなんですよね。だけど、こうやってちゃんと「ダメなものはダメ」と叱ってくれる人が居る。すばらしいことですよね。大人になったら希薄になりがちな人間関係。ですがココでは濃密な人間関係が構築されてますよ。良いシーンでした。」
気がつけば、そう話していました。
店長さんは、再度キレイに御造りを作り直し、私たちにだしてくださいました。
「お客さん、ありがとう」って・・・言っていましたね、店長さん。
こんな感じの人間関係が、まだまだそこにはある。
場を悪くする事態ではありましたが、私はとても「ステキ」に見えました。
人間、まだまだ捨てたもんじゃない。
こういう大人がいらっしゃるんだ。
「ほんわか」したパパ比嘉でした。