「そこから上がって行きなさい。」
なんと・・・そこはうっそうと茂る森の中なんですがね・・・
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とある南部のウタキの近く。
6年ほど前の暑い夏の日のことでした。
家族でピクニックがてらに訪れたウタキ。
水が流れていて爽やかに感じるのですが、あちこちに捨て置かれた線香や、輪ゴムの数々・・・。
ひとつづつ拾い、持参したビニール袋にまとめてお掃除してました。
そろそろ帰るか・・・そう思ったときでしたね・・・
「そこから上に上がって行きなさい」
なんですと・・・・。
確かにそこにはなにやら階段らしきものがある。
だけど、だれもそこを登ることはないであろうというぐらい、ツタや草がうっそうとその階段の存在を隠しているんですよ。
ゲゲッ・・・。ハブ対策をしていない状態。しかも、ジョウログモの巣があっちこっちに張り巡らされている。
ゲロッピーーーー。
マジかーーー、マジですかーーー。
女房に事情を話すと・・・
「ほんじゃ、行ってきたら・・・。私たちはココで涼んでいるから。いってらっしゃーーーーーい」
ハァ・・・・。
階段らしき段をひとあし、ひとあし・・・。
1分ほど進んだら、もう家族は見えない。木々と草とに邪魔されて・・・。不安増大!
えっちらおっちら、意外に急な登り道。上へ上がるたびに階段がハッキリと現れる。
なんだか急に怖くなっちまいましたが、「もっと上へ・・・まだまだ上へ」のお言葉が止まらない。
この階段はおそらく・・・展望台かなにかに繋がる道だと思うのですが、人の通る気配というか跡が全くありましぇんですのよ。
さて、だいぶ息も上がり、そろそろもう限界かと思った頃にようやく「待て」が掛かります。
そこから出た指示・・・そこから右の地へ行け。
えーーーーーーっ! そこはマジで森の中っすよ~!!!
もうね・・・帰ろうと・・・本当にマジで帰ろうと思いました。
しかし、ここまで上がってきて、また「何も無し」じゃ収まらない。
意地出して分け入る!
うーん、なんだか・・・おいらの肩に・・・毛虫さんがくっついてるぞい!
う~ん、なんだか・・・頭の髪の毛の中で・・・何かが動いているよ~。
そんなこんなでしたが、思ったよりも早く「待て、そこ!」というご指示。
数秒して、「ハイ、帰っていいよ」・・・・
なんじゃ、そりゃーーー!
来た道?を戻り、階段へ・・・
そしたらば、何故か居るんですね~。
階段道の両側に・・・「門番さん」のような格好をした方がお二人。
あれからずーーーと付いてらっしゃる。
その門番の片方の御方様!
いつもいつも「監視」をしてくださってありがとうございます。
「いつも御付いただいてありがとうございます。ちなみに何時元の場所へお戻りになられるのでしょうか?」
表情を変えず、目も合わせはしませんが。
凛々しいお方様でらっしゃる。
暴飲暴食のたびに光る目は怖いでございます。
夜更かししている側でお守りいただくことに感謝でございます。
間食をしようとする時の眼光に、最近はこう・・・「お召し上がりになりますか?」と・・・・。まぁ、怖い顔になりますが。
でも、気の流れの悪いところで、先頭に御立ちになって歩くお姿に感謝であります。
一度も・・・あなた様の「お声」や「お言葉」を頂戴したことがありません。
もう長い付き合いになります。
近々、お話しとうございます。