責任

パパヒガ

2017年09月22日 01:47


この役割、仕事(パパ比嘉としての活動)を選ばざるを得ないと「覚悟」した時、目の前真っ暗になりましたね。

自分には家族がいて、保護を必要とする子供もいて、介護の必要な親もいて・・・


バブルの時代に青春を過ごし、カッコいいスーツで仕事するビジネスマンにあこがれたり、

今ならば10万以上すようなマンションに住んで、これまたカッコいい車に乗って生活をエンジョイするテレビドラマの主人公にあこがれたり。

いつかきっと自分もそんなカッコいい未来がやってくるんだと信じていましたが、バブルの崩壊、リーマンショックなど、

バブル時代には考えられないような時代になっちゃいましたよね。


そんな中、ある日突然にやってきた「宿命」・・・。

沖縄の伝統的風習、ウタキ、先祖供養を守る。

人の心を、魂のあり方を再考する。自然への畏怖・感謝、そして、次世代育成。


「どんな境遇にあっても死なずに生き続ける。そして絶え間ない前進・進化。そして次世代の育成」

我が百ちゃんから伝えられた上の言葉。


最初は沖縄だけでの活動としていたのですが、気が付けば県外から、海外からも依頼者が来てくださる。


数度の「お知らせ」は、私の体の大不調を伴ってやってきました。


その都度、新しい学びがやってくる。


先日、東欧からいらした方の一言が思い出されます。


「私の国は、いつも侵略の脅威があった。だからと言ってわが祖国は弱い国じゃない。生き延びるための様々な工夫をしたのだ。」


侵略は常に、その国々の信仰のシンボルを壊すことからだった・・・

先祖から受け継いだ聖なる丘を爆撃された。丘は跡形もなくなった。


視覚の中に、あの丘はもう存在しないが、我が心にはまだあの丘は残っている。


私の住む沖縄は、戦争であちこちが破壊され、信仰のシンボルも破壊された。

先祖の作り上げた「誇り」も壊された。


アメリカ世になって、沖縄は奇跡的な復興をし、今や先進都市のような様相です。

時代は進み、便利で快適な世の中になったハズなのに・・・


人の心の崩壊は急激に広がってます。


毎年、心療内科・精神神経科の門をたたく新たな患者は、沖縄県だけでも1万人を超える。


親が心の病を患うと、その子の将来に深刻な影を落とすことは、追跡調査やデータで明らかです。


「私の信仰は、我が心にしっかりとある。」


私たちはきっと、優先順位を間違えているのかもしれない。


ウタキ、ウコウ、グイス・・・。


その諸々を守ることはとても大事だとは思う。


それと同時に、心の強さ、他者を思いやる心、そして、次世代の育成も忘れてはならない。



お彼岸です。

供物をこしらえ、仏壇に向かい、先祖の供養をするわけです。


手を合わせて祈るとき、その時の心は曇りない自信と尊敬を持ちたい。


私たちは日々進化しているハズです。


その進化に合わせた心の在り方を、しっかりと神仏に見せてあげたい。


そのための学びを日々絶やさない・・・


この先おそらく・・・イヤ、間違いなくバブルの時のような・・・


夢のような生活はこれからの私には出来ないけれど。


次世代にしっかりとした強さをお伝えしていくのが私の「責任」だと思っています。


修行・学びはこれからもずっと続きます、進化します。


先人の教えや想いを身につけ、これからの不安定な時代にもしっかりと前進できる次世代の育成を、

「責任」として完遂していきたい・・・。







関連記事