ユタ・・・沖縄の伝統的シャーマンですよね。
霊力を使って人々の悩み苦しみを解放するお仕事。
なのに、現在はどうなんだろうか。
なんだか、悩みを増やしてしまっているような気がしますよ。
修行中のこと
昔むかしのユタさんたちがどういう動きをしていたか。
人々に対し、どんな対応をしていらっしゃったか。
今はどうしてか「拝み」が中心になってる気がするのは私だけ?
今はお亡くなりになりましたとある高齢のユタさんの話しです。
「昔ね、とても面白いユタがいたさ。私もあんな風になりたかったけどね・・・」
このユタのおばぁとは、よくお茶したものです。
いつ行っても家に居るし、温かく迎えてくれました。
おばぁの家族も温かく迎えてくれましたね。
おばぁが亡くなって、足が遠のいちゃいましたけど、いまでもあの古びた家に家族仲良く暮らしているようです。
さて、このおばぁが言った「面白いユタ」とはですね。
「あのユタはね、相談相手と話しをしながら解決するわけ。スゴイなぁと思ったさー」
ユタが今のように儀礼や過去透視がメインになる前、ユタの仕事といえば、地域の知恵袋のような存在だったと思われます。
子育て、夫婦関係、人間関係、仕事のしかた考え方・・・
今で言う「相談員」「カウンセラー」のような存在。
イヤ、それほどたいそうな肩書きではないのかもしれない。
「あぁ、困ったな・・・どうしよう。
そうだ、あのおばぁなら教えてくれるかも!」
悩みが重大化する前に相談できる相手。
取り返しがつかない前に相談できる人。
ユイマール(助け合い)が人の心に根付いていた頃。
人に迷惑をかけてはいけない・・・・・ではなくて、「助けて」と言える地域、世の中。
「助けて」と言う前に相手を気遣うと言った方がいのかしら・・・
「アンタよ~、顔色悪いよ~、大丈夫ね。なんで・・・
何があった!
話してご覧!
〇〇会・・・・
かつて、ユタの免状なるものを発行していたユタの集まり。
実際に見たことあります。「ユタの免許証」です。
そこで学んだユタさんに会いました。
「箱に何が入っているか当てる練習があったわけ。紙に文字書いて箱に入れて。そして当てるわけ、なんて書いてあるか。」
透視力を磨く練習だったものと推測されます。
それも大切な力だと思います。
私にはありませんが・・・。
雨の午前・・・面談前のつぶやきでした。