「絶対に関わってはいけないモノ」だからね。覚えておきなさい。その2

パパヒガ

2013年11月07日 21:40


「これはなかなか祓えない」。

そう判断した私は姉さんに言いました。

「引越しすると、もっといいことがあると思いますよ」


すると・・・姉さんは・・・。


「そのことで困ってるんです。近く引っ越さないといけなくて・・・」


どうやら、この建物は取り壊しが決まっていて、近いうちに引越ししなければならないそうなのです。

姉さんはココから離れたくなく、近くのアパートにしようかと考えていたとの事。

「ハダカユー」の霊魂は、取り憑いた相手を逃がそうとはしません。骨の髄までしゃぶり、一生涯離れようとはしないもの。

ですから、時には「神様」のように振る舞い。時にはいたいけな「少女」のように姿形を変え。

小さな暗闇から人間達を狙います。


欲深い人間は彼らの大好物です。



ちなみに、このアパート・・・・どう見ても築10年経ってません。それを壊す。

何かあるから壊すのでしょう


とりあえず、この「ハダカユー」の霊魂の正体を姉さんに見せ、改心させなければなりません。


さて、世の中はよく出来ているもんです。

この家には「助っ人」が居ました。

20歳前後の息子さんです。彼は少し霊感がありました。 部屋中のお酒を撒いたとき、彼は「悪臭」を感じていたんですね。

彼にお願いして、「ハダカユー」を感じてもらうことにしました。

私は、彼の肩に手を置き、ゆっくりと彼に力を送ります。

しばらくして、彼が言います。「もういいです」

そう言ってあと、彼はトイレに行き、嘔吐しはじめました。きっと分かってくれたんでしょう。



あれからだいぶ経ちました。もうあのアパートに姉さん家族は住んでいません。

きっとどこかで幸せに暮らしていることと思います。


ただ、心残りがあります。


「ハダカユー」には関わるなと言っていた意味・・・。


彼らは、ターゲットをすぐに変更するようです。


今、アイツは取り壊されたアパートの隣に住む・・・大家さんの家にいるようで・・・。


たまに車で通ると感じます。あの「悪臭」・・・。




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