「父親のわき腹にある、原因不明の大きなコブが治らないんです」
ん?コブですかーー?
病院で何度も切除手術を繰り返し、それでもまた再発する10センチほどのコブ。
依頼主の父親さんは、当時90歳ちかく。大きな病気を克服して退院するも、数ヵ月後に異変が・・・。
突如、右か左のわき腹に(そりゃそうだ。左か右しかないもんな)、大きなコブが出来始めたそうな。
検査の結果、悪性ではないということで、経過観察していたらしい。
でも、だんだんと大きくなるコブ。精神的ストレスで食欲不振や不眠の症状まで出てしまっていらっしゃったようです。
何度か切除したのに、どうしても再発する。
ユタさんに頼り、ウガン(拝み)してもやはりダメ。
「ヒガさん。すいません。コブなんです。」
コブを何とかしてくれという依頼は初めてでしたね。
昨年の8月頃。依頼主さん宅にて鑑定。
課題は二つ
ひとつめ。
その家の台所にいる女性(あの世の方)がなんだか怪しい。
家人も数度、深夜の台所に立つ女性の姿を見てるそうです。(あれ、ユタさんは浄霊しなかったんか?)
ふたつめ
その家の「床の間」に、色々とものが置かれすぎ。(優勝トロフィー、ペットの写真、琉球人形、なんかの棒みたいなやつ、それに槍?、その他細々としたものがいっぱい。)
ひとつめの課題を解決
まずは、何故彼女がそこにいるのかを調べました。家人の縁者ではなく、数年前にココに流れ着いた「浮遊霊」みたいな方。
きっと、やさしそうな家人に憑いてきてしまったんでしょうね。
「帰るところが分からない」という念が伝わってきました。我が師匠「百太郎先生」にお願いして、「あの世」へ送迎していただきました。
ふたつめの課題を解決
お父さんのコブの原因はおそらくコレ。
床の間にはあれこれ置いてはいけません。床の間には掛け軸とか、ツボであるとか、数点のみにしてください。
よく、自分や子孫の優勝トロフィーや賞状・・・。あぁ、思い出した。依頼主の家の床の間には「ゲートボールセット」も置かれていたですわ。
あぁ、話を戻します。
トロフィーとか、人形とか・・・あぁ、また思い出した。琴も置かれていましたわ。しまった。話が進まない。
とにかく、あれこれ置くのはダメです。床の間は家の男性。特に家長の運勢をつかさどる場所です。
そこはいつも清潔にして、シンプルにした方が吉です。縁起の良い掛け軸や先祖代々受け継がれる家宝のみ飾ってください。
床の間に不要なものが置かれることで、家長にも不要なものが憑いてきてしまいます。
今回の場合は「コブ」という「病気」でした。
鑑定したその日。私も一緒に床の間を片付けましたです。
あれから一年近く経ちました。その依頼主さんとはそれっきりだったんですが(仲介してくれた知人が故人となりまして会う機会がなくなりましてね)、二週間前、沖縄市内の街中でバッタリお会いしましてですね・・・
「ヒガさん。いつか家に遊びに来てくれるだろうなって思ってたのに・・・全然来ないのね。話したいことがあrのよものすごく・・・」
「あのね・・・」
「翌日から、どんどんコブが小さくなっていったのよ」
1週間後には消滅したそうです。しかし、思わぬ副作用・・・といかなんというか・・・。
コブが消えたおじいちゃん。実はおじいちゃん。私のことを半信半疑で見ていたそうな。
そりゃそうだ。だって鑑定しに行ったときの私の服装は、ジーンズにスニーカー。上着はポロシャツだったんですもの・・・。
おじいちゃんは、私が作務衣とか着ていて、いかにも「霊能者」というイメージを作り上げていたらしいです。
そのおじいちゃん。コブが消えて元気になり、食欲増進でたいへんだったそうです。不眠も翌日から治ったそうで・・・。
一年経った今、おじいちゃんはというと・・・
「ヒガさん。おじいちゃんすごい元気でね。毎日外出しては間食してるのよ。おかげで太っちゃってね。」
「今日はケンタッキー食べたい。明日はミスタードーナツ。こんな感じなのよ」
「今度は、食欲を減らすウガン(拝み)。してくれないかしら」
食欲を増すようなウガンはしていません。おじいちゃんお「欲望」で、とんだとばっちりを食らいました。もうーーー。
いつまでも元気で明るく笑っていてくださいな、間食じいちゃん。