霊能者になるなんて思っても見なかったし、なったらなったで得することなんてほとんどない。
幸せいっぱいの方が訪れることはあまりなく、鑑定してもピンと来ず・・・。
「○○に行ってウガンしに行きましょうね」とアドバイスするも。「お幾らですか？」と問うてくる。
こういう世界に長く居ると。即効で効果のある「ウガン」がどこかにないかと考えます。
相談者さんは一刻も早く、この苦痛から逃れたい、解放されたいんですよ。
朝から晩まで、沖縄中を駆け巡って「ウガン」してね。帰る頃には皆さんおっしゃる。
「あぁ・・・、なだんか身体が軽くなった気がしますね」
「気がしますね」じゃ納得いかないんです。
「あぁ、本当にヨカッタ。明日から安心です」
このぐらいまで回復させたいと、痛切に思ってたんです。
ウガンに行って、相談者がオロオロしてる中、大量のお線香を使い・・・。
大金はたいて購入したお供えセットやビンシー一式。
「どうぞみなさんも手を合わせてください」と指示を出し、「グイス」（祝詞）を唱えてウガンする。
相談者さんは、いったい何が起こってるのかわけもわからずにその場に立ち尽くす。
確かに、儀式儀礼としては正解なんです。
でも、この世を生き抜いていくの相談者さんであり、悩んでいるのも相談者さんなんですよ。わかります？
ウガンをする相手は、生きている人ではないんです。
私はね、ウガンしなきゃいけないような事態になる前に、相談者自身が気付いて、なんらか