「うちの子がすぐキレるんです。これはなにか霊的なものが関係しているんでしょうか?」
「家庭内ではホントにいい子なんです。でも学校ではイライラしていて。学校の場所が悪いんでしょうか?」
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こういう相談もよく受けます。
霊障には、イライラ、焦り、不眠、暴言、暴力行為など、様々な行動に影響することはあります。
しかし、全てがそうではないことを断言します。
キレる子ども・・・、親御さんにとって大変な悩みのタネだと思います。
家ではとても「良い子」、でも外では落ち着きが無い・・・。
霊障の場合の特徴として、「特定の場所」「特定の時間」「特定の症状」が現れるのが顕著です。
例えば、家や学校では落ち着きあるが、「あのスーパー」ではイライラしてる。
深夜になると「泣き叫ぶ」ことがあり、その時間も決まっている。
暴言、暴力状態にあるとき、「うわのそら」になっている。その状態をあまり覚えていない。
頭痛がひどいが原因が分からない・・・など。
今までこの「不可思議な世界」を歩いてきて、霊障と人障(私の作った造語 人間関係が関連していること)とは似て非なるものだということです。
霊だって、元は人間であります。ですから、霊が障るということは、一種の人障とも言えるでしょう。
では、人障(生きている人間が関与しているもの)とはどういうものでしょうか?
霊障が、具体的な、目で耳で身体で感じにくい、曖昧なストレスが原因であるのに対し、人障は、「言葉」「態度」「体感」が原因であるということです。
つまり、具体的な原因がはっきりと存在しているということ。
「うちの子がすぐキレるんです。霊障でしょうか?」
これはほぼ霊障ではないことが多いです。
以下の項目を参照してください。
◆ 子どものしつけは厳しくしている。
◆ 成績がいい方だ。
◆ 親の言うことを良く守っている。
◆ 悪いことをしたら叩くこともある。
◆ 保護者が共働きである。
◆ 毎日何かしらの習い事をさせている。
◆ 友達は多いほうだ
上記の項目にあてはまり、しかし「暴力」「暴言」があるという場合。
これは人障の可能性が高いとみて間違いありません。
特に注意すべきは「親子関係」です。
「親子関係は上手くいってらっしゃいますか?」の質問に対し、
「ハイ、うまくいってると思います」と答えた保護者さんは要注意。問題が見えてない場合が多いです。
キレる子どもさんの心の状態は・・・
▲ いい子にしていないと怒られる
▲ 私は、お父さん、お母さんに嫌われたくない
▲ 勉強しているとお父さん、お母さんが喜んでくれる
▲ 友達と遊んでいて「疲れる」と思うことがある
▲ おとうさん、おかあさんがケンカするのは自分のせいだ
▲ おとうさん、おかあさんは忙しいから心配かけたくない。自分でなんとかして頑張る
「キレている状態」の子供さんは、何故自分がそんな風に暴力、暴言に走るのか、その「行為」をしているときは感情のコントロールができません。
自分でも何故そうなるのか分からないことがほとんどです。
ですから、その「暴力」や「暴言」に対し、親や教師から叱責を受ければ受けるほどストレスが重なり、その「行為」は収まるどころかエスカレートする可能性が高いです。
また、家ではおとなしいが学校では暴れるというのも、上記の理由+学校という集団社会のストレス(授業中の束縛 学力競争など)が影響します。
ここまでは原因を書きました。ここからはその状態からの「回復」について話します。
◎ 「自分は自分でいていいんだ」という安心感を与える。
短所は指摘せず、長所を見つけて誉める。
◎ 暴力、暴言行為をとった時、叱る前にやさしく質問する。「怒っているときの気持ちはどんなだった?」
「悲しくなった」「泣きたくなった」「我慢できなかった」などの答えを聞きながら子どもの体に接する。背中をさする。手をつなぐなど。
この方法では、子どもが暴力・暴言を振るうとき、「人、特に親や教師のぬくもり」を思い出させることで落ち着きを取り戻すことで
行動の抑制を少しずつしていくのです。キーワードは「ゆっくり」です。
◎ 暴力・暴言行為を抑えることが出来たとき、「すごいね、抑えられたね」とゆっくりした口調で誉める。
この方法は、子どもが暴力・暴言に走りそうなとき、身体が落ち着くという感覚と、怒りが収まるという言葉が一致します。
具体的な言葉で身体が収まることを覚えていくようになります。
◎ イライラしている時、暴力・暴言行為の状態の感情を言葉で暴露(吐き出させる)させます。
どんな行為によってキレたか?例えば、「自分の話を親や先生、友達に聞いてもらえなかったから」とか、「イヤな言葉をかけられた」とか、
「自分の思い通りにならなかったから」とか、その時その時の感情を言葉にして吐き出させ、自分がなぜきれたおかを確認させます。
確認させることで「ブレーキ」がかけられるようになります。「あぁ、私は〇〇のことでイライラし始めてる」と認識することが理性的な暴力・
暴言行為の抑制につながりますよ。
◎ 暴露しているとき、イライラの感情が現れ始めたら、背中をさすったり、手をつないだりして話します。「イライラしたね」「つらかったね」
ここで、子どもと親・教師が「共感」してあげることで、子どもは「あぁ、わかってくれた」という安心感が芽生えます。
「共感」という安心感が生まれたとき、別の行動が現れてきますが、それは受け入れてあげてください。
具体的に言うと、家の中ではなんとかキチンとしていた子どもが、ぐずぐずし始めたり、グータラになってしまうこともあるでしょう。
しかしこれは、家では自分の思うがままの感情をだしてもいいんだという「安心感」の裏返しでもあります。
ついつい注意したくなる場面もあるでしょう。しばらくは大目に見てやってください。
子どもはやがて、家は「安心して居られる居場所」であるとしっかりと認識でき、学校では社会性と学業を学ぶ場所というメリハリをつけられるようになります。
霊障じゃないかと考える前に、上記のことも考えてみてはいただけないでしょうか。
どうか、よろしくお願いいたします。
パパ比嘉より、全国のお父さん、お母さん、教員の皆様方へ・・・