マブイグミは特殊な・・・しかし理にかなった儀式なのだ

パパヒガ

2014年09月26日 00:45

沖縄には様々な儀式、拝みがありますが・・・。

科学的に理にかなった儀式・・・それはマブイグミだと思っています。


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マブイグミ・・・びっくりした時、はっとした時、驚くような状況にあったとき、マブイ(魂)が抜け落ちてしまう。

さて、そうなったときに「マブイグミ」が行われるのですが。


マブイグミの儀式の中に、「食べる」という儀式があります。


「小さく握った七つのおにぎり」 そして「お魚の味噌汁」であります。

その他、「マブヤーマブヤー ウーテクーヨー」(魂よ 魂よ 戻っておいで」というこ声かけ。


そして、ゲーンを使った魔除けの技法。


さて、「マブヤー・・・」という言葉(祝詞)は、その意味を、マブイを落とした相手に話すのと話さないとでは、効果が違います。

やはり、キチンと説明を受けているほうが「マブイ」は断然戻りやすい。


説明例

いまからやる儀式はね。マブイグミと言ってね。沖縄で昔から受け継がれている儀式・おまじないなのね。

これはね、お母さん(お父さん他肉親 知人)がね、「マブヤーマブヤー ウーティクーヨー」(魂よ 魂よ 戻っておいで)というお守りの言葉を唱えたらね。

どこかでひとりぼっちで迷子になっているあなたの『マブイ』がね。「あっ、見つけてもらった。 呼ばれてる!」って気がついてくれてね。

おかあさんの手元まで戻ってきてくれるのよ。

そしたらね、おかあさんはね、あなたのマブイを手のひらに置いてね、そしてあなたの胸に押し当てて、マブイをあなたの身体に戻すのよ。

それでね、マブイは外で寂しくてひもじい想いをしているからね。小さなかわいいマブイサイズのおにぎりとね、お魚丸々一匹入ったお味噌汁を飲んでね・・・。マブイに力をつけて貰うのよ。そしてね、マブイを元気にしてね、身体から離れないようにさせるのよ。



この説明・・・インフォームドコンセントですよね。

術前説明することで、心の準備と期待が始まるわけであります。

そして、式の進行をイメージすることで、マブイが戻りやすくなるんです。マブイの感能力とでもいいましょうか。マブイが、自分の本体の居場所を見つけやすいというか・・・。

イメージトレーニングですよね。この辺は「暗示」とか「催眠」に分野に入ると思います。

これはかなり大事なことで、マブイを落としてない。しかし、落ち込んでしまっている人にとっても効果があるのです。



そして、マブイを胸に押し当てるということは「手当て」となります。

「手当て」・・・つまり「治療」です。人の体温を胸で感じ取ることがなかなかない昨今。

人間のもtっとも大事な心臓部分に、温かい手が触れるというのは、無防備のなかでさらけ出す弱点みたいなもの。

信頼おける人物でないと、なかなか胸に手を当てさせないですからね。

そういう「非日常」の興奮が、いわゆる「高揚感」となり、気分をアップさせると感じます。




そして最後の「食べる」という行為。


これ事態、自律神経のバランスを調整します。

どんなに興奮していても、食事の時にはたらく自律神経は、「沈静」をもたらします。

ビクビク オドオドしていた心も、その「食べる」という行為で落ち着くこともありなのです。


また、温かい汁モノをいただくことで、体温が上がり、発汗作用、新陳代謝アップが図られますよね。


そして、家族とは違う「魚一匹入った味噌汁」(特別であるということ)は、これまた気分が高揚します。

「あぁ、お母さんは私のためだけに魚汁を作ってくれたんだ!」ってね・・・。


こういった様々な要因が重なり、それは「マブイグミ」となり、今日まで続いている(めっきりやる人は減りましたが)のであります。



マブイグミは単なる迷信じみた儀式ではなく、経験と伝統のミックスした技法だったのです。

現代社会において「魚汁」はすでに御馳走ではありませんが、温かい新鮮な味噌汁。被験者のためだけの味噌汁というスタンスも素敵だと想いますよ。


さて、今日はまたそろそろ寝ます。

このままだと、マブイ落としそうです。

おやすみなさい。

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